皆さんこんにちは!
ついこないだ年を越したかと思えばもうすぐ4月。
あっという間に春間近です!
今年は全国的に暖かくなったかと思えば急に寒くなったり寒暖差が激しいですが、
後少しの辛抱ですね。
そして!4月は出会いと別れの季節、歓送迎会シーズンです。
熊本市内のアーケードも学生の方や新社会人の方々で盛り上がっていますよ!
そんな新生活を迎えるこの時期、歓送迎会や花見などこれからの
春の行事に向けてカッコ良くお洒落してみてはいかがでしょう。
今回は当店にて多数取り揃えているヴィンテージスウェットの中から2点!
年代の見分け方をちょいちょい挟みながらご紹介します。
50's Sweat Shirts / Size Mくらい / ¥22,800+tax

1点目はこちら、グレーのボディにネイビーのフロッキープリントの付いた一枚です。
プリントには『SHEBOYGAN YACHT CLUB』シェボイガン ヨットクラブのプリント。
アメリカはウィスコンシン州のシェボイガン市という所があるんですが、
その地域のヨットクラブで使われていたものと思われます。
良い感じに擦れたプリントが雰囲気があって良いです。

こちらの特徴は、ボディに関してはタグが付いていないため分かりませんが、
前Vガゼットにロングリブなどのディテールからおよそ50年代辺りのものというのが分かります。
前Vガゼットって?
と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、
『ガゼット』とはボディの首元につくV字型をした三角形のディテールの事をいいます。
このディテールは最初期で20年代辺りから存在していたとされていて、
60年代後期にかけて消滅していったといわれています。
ガゼット自体は汗止め・補強の為に用いられていたという説もあるそうです。
こちらのガゼットは、ボディの前のみにガゼットのついた『前V』で、
貼り付け型のガゼットになっておりよく『貼り付けV』などとも呼ばれています。
貼り付けVとは50年代からガゼットが消滅する60年代までに見られ、
ボディの上から直接ガゼットを縫い付けるディテールになっています。
これが更に古いものになると、前Vではなく前後両方にガゼットが付いた『両V』などもあり、
ガゼット自体もはめ込み型のガゼットになり『はめ込みV』などとも呼ばれるガゼットになります。
はめ込みVはガゼットの三角形部分の生地を一度切り抜きガゼットをはめ込んで縫い付けたものをいいます。
主に~40年代までのものに見られる手間のかかったディテールです。
はめ込みVなのか、貼り付けVなのかはガゼット部分の裏地を見ればはめ込み型は
一度生地を切り抜いているのですぐに分かります。
ボディのタグが無くなっていても、もしガゼット付きのボディであればここだけでも
おおよその年代判別のひとつにはなるかと思います。

そして次のディテールはスリーブ『袖』になります。
ヴィンテージスウェットの中でも良くみかけるのはラグランスリーブの物も多いかと思いますが、
こちらのスリーブは『セットインスリーブ』というディテールです。
スウェットの原型であるウール製セーターなどの流れを受けた縫製で、
身頃をほぼ垂直に裁断し、そこに袖付けをするタイプのものです。
袖付けの中では最も基本的な付け方ですが、およそ40年代から存在していたとされています。

最後にリブになります。
普段からリブと呼びますが、実は和製英語というのはご存知でしたか?本名称はニッテドカフスだそうです。
保温性を高める為に用いられてるリブは古い年代になればなるほど基本的に長さが長くなっていきます。
なのでヴィンテージスウェットなどでは『ロングリブ』などとも呼ばれています。
そしてこのリブも60年代から短くなっていき、70年代には消滅していったディテールです。
もちろんこちらのスウェットもロングリブとなっております。
60's ARTEX Sweat Shirts / Size L / ¥19,800+tax
2点目はこちら、1926年創業のARTEX。
老舗でありながら有名所のチャンピオンなどの陰に隠れてしまいがちですが、
人気の高いメーカーです。スヌーピーなどのプリントスウェットなどでも有名ですね。
こちらの特徴は、なんといっても状態の綺麗さです。
ホワイトでありながらフロッキープリントに擦れもなく
ほぼデッドストックといっても良いくらいの状態になります。
フロッキープリントにはアメリカバージニア州のハイランド郡にあるHIGHLANDS高校の
フットボールチームのプリントと思われます。
マスコット的なフクロウがまた雰囲気があり良いです。
名前の通り平均標高が高い地域のようで
それでマスコットもフクロウなんでしょうかね。
先ほどの年代判別を踏まえていくと、まずガゼットは付いていません。
ですがタグが付いておりこちらはタグから60年代のものというのが分かります。
スリーブは50年代後期から採用され、
現在でも使われている定番です。ラグランスリーブとなっています。
パッと見40年代のディテールでもあるフリーダムスリーブにも似てますが
脇下部分まで縫い目があるのでラグランとなります。
リブはもちろんロングリブとなっています。
『ガゼット』『スリーブ』『リブ』この3つのディテールを分かれば、
ヴィンテージスウェットのおおよその年代判別の参考になるんではないかと思います。
今回ご紹介させていただいたヴィンテージスウェット以外にも様々な色、
プリント、無地なども多数取り揃えております。
その他春ものアイテムもどしどし入荷中です!
花見に観光に、熊本市内に来られた際は!
是非、BIG TIME 熊本店に一度お立ち寄り下さい。
BIG TIME 熊本店にて心よりお待ちしております!!
熊本店 有田